新幹線は、現在のところ、日本で最も速く走行する事の出来る公共鉄道です。新幹線の登場は、それまでの鉄道の概念を大きく変え、交通の高速化という命題を実現させました。いまや、日本のいたるところに新幹線の鉄道網が延び、短時間で日本中を行き来することが可能にさえ、なりつつあります。新幹線は、これからの日本の鉄道を牽引し、その主たるものとなる鉄道です。新幹線について、改めて知ってみませんか?
新幹線がはじめて登場したのは、1964(昭和39)年――、今から45年前の事になります。この年は、ちょうど東京オリンピックが開催された年でもあります。東京オリンピックの開催に合わせて開業した新幹線は、たくさんの苦労と研究によって開発され、開業にこぎつけたのでした。それは、日本の鉄道技術が欧米と肩を並べるまでに成長した瞬間であり、日本の高度経済成長を象徴するものでした。
新幹線の前身となる、超高速鉄道の構想自体は、実は1930(昭和5)年頃には立ち上げられていました。そもそも、明治時代に始めて日本で開設された鉄道は、コスト面などから狭いタイプの軌道を採用していたため、機関車を高速で走行させることは出来ませんでした。その面で、欧米に比べてまだまだ劣っていたわけです。そして、幾度かの戦争を経ていく中で、高速輸送の必要性を認識し、その構想が練られていくわけです。
新幹線の歴史。そんな中で、満州事変や日中戦争が起きると、さらに日本から現地への輸送に対する需要が増え、1939(昭和14)年頃になると、新幹線の前身となる高速鉄道――、その名も、“弾丸列車”の開発構想が持ち上がったのです。“新幹線”と言う呼称はこの頃から使われており、これが名称の起源になったのではないか、と言われています。しかし、戦況の悪化などからこの計画は、結局頓挫してしまったのでした。
新幹線の歴史。しかしながら、この時半ば強制的に接収されていた土地は、その後に新幹線の軌道を敷設する際に、おおいに助けになったと言われています。終戦後、1955(昭和30)年から始まった交流電源の実用化に伴い、再び超高速鉄道の計画が持ち上がります。そこから開発の歴史を経て、新幹線は開業したのです。そして、様々な技術革新や、新システムの搭載などを経て、新幹線は現在に至っているのです。